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1989年 9月 作曲
森の中の村。子供達が夜寝静まると、森の妖精達が現われて踊り出す。
すべては夢の中の出来事。 |
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ある日、異国を旅する不思議な夢を見た。
ラクダに乗った商人の行列が砂漠の地平線を進んで行く、アラビアンナイトに出てきそうなランプのある店先を、ジプシーの一団がもの悲しい音を鳴らしながら通り過ぎていく。
熱帯を思わせる生い茂った木々の間で、人々が楽器を弾き鳴らし、情熱的に踊り狂っている。とても不思議な夢だった。 |
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1991年 9月 作曲
この曲は、前作『摩訶不思議な夢』とともに、ドビュッシーの『子供の領分』に発想を得て書いたものです。
自由な子供の心象風景を、ジャズやポップスの要素をふんだんに盛り込んで表現してみました。スケールは六音階を使うことによって、和楽器の機能を生かしながら、新しい感覚が表現出来るように考えてみました。パーカッションや効果音等を入れて、自由に演奏していただけたらおもしろいと思います。 |
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第一楽章 スターダスト
夜空と輝く星、透明な世界に星たちの音楽が響いている。流れ星、彗星、光がきらめく夢のような無限の世界に思わず引きずりこまれてしまう。
第二楽章 メリーゴーランド
星空の遊園地で廻る、きらびやかな回転木馬。赤、青、黄、緑 … 様々な光をまき散らしながら、そこだけが夢の世界のように浮かび上がっている。 |
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1990年 10月 作曲
早朝の清冽な幽谷に透明な響きがこだましている。それは、まるで樹木や岩山の精霊たちの声のようにも聞こえる。
朝露が立ち籠め、浄化した空気のなかで差し込む光さえも歌っているようだ。 |
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1993年 2月 編曲
民謡のモチーフは、従来、様々なジャンルの音楽に取り入れられ、親しまれています。
この曲は、『ソーラン節』『追分』『八木節』というポピュラーな三曲を、序破急の構成でアレンジしたものです。
8ビートに乗った現代的な感覚で編曲してありますので、年配の方はもちろん、若い人も楽しめるようになっています。
打ち物等を加えたり、大編成で合奏したり、楽しく演奏して下さい。 |
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第一楽章『萌ゆる花』は、ピアニスティックな手法を駆使した曲で、心象的な花の萌えいづるイメージを表現したものです。
第二楽章『真紅のバラ』は、日本人が感じるラテン的な情熱的な花のイメージで、カルメンのシーンが織り込まれています。
第三楽章『風に舞ふ』は、風に舞い散る桜花という典型的な日本の美を、現代的な感覚で表現してみたかった。 |
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1991年 4月 作曲
街の灯のきらめきは、時として人を孤独へと誘う(いざなう)。見知らぬ群衆をかき分け通りへ出ると、騒音を残して無数の車が行きかっている。立ち止まればただ一人私を残して街は巨大に動めいている。見上げても空は小さく暗い。ただ群衆に押しのけられたような街路樹が春風を受けてそよいでいる。
人はふと風になる瞬間(とき) …… を夢見る。 |
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1991年 3月 作曲
この曲は十七絃と津軽三味線の二重奏として作曲したもので、津軽三味線のパートを箏二面に編曲したものである。
『弦鳴』という題名のように弦と弦が鳴り合い、響き合いからみ合って力強く進行していく。 |
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1989年 9月
秋の幻想的で深い印象を、箏と尺八の二重奏にまとめたものです。
和楽器の響きが持つ色合いと秋のイメージが、うまく重なるように書いてみました。 |
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第一楽章 月光と流れ
月の光とそれを映し溶かしながら流れる水。その光は白と青を基調として、宝石のような美しい色をたたえている。
第二楽章 光る草原
古代遺跡を思わせる石群が草原の中に並んでいる。月光が石や草や岩肌を照らし、その幻想的な風景は太古にもどったような気持ちにさせる。風が吹き過ぎ、遠くからは太鼓の音が聞こえてくる。 |
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1992年 4月 作曲
銀河を走る一すじの光
星くずを散らしながら、すい星のように七色の星間を進んでいく、
青く透きとおった宇宙空間を明るく照らす
それは 光のトレイン |
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第一楽章 星降る夜に
クリスマスイブの満天の星に思いを馳せて ……。
第二楽章 深夜の鐘
そしてイブの夜も更けて鐘の音が静寂さをより強調している。
第三楽章 雪が降る
日が変わり、クリスマスの朝は雪が軽やかに舞っている。 |
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1992年 8月 作曲
サファイアの輝きを帯びた紺碧の海、銀砂の浜辺、絵画のように心に染み透る風景。
17弦の深い響きが深遠なる海を、尺八の叙情的な歌が、悠々たる時の流れを描いているかのようだ。そして、両者の織りなす音は、あたかも、無数の絵の具のように、美しく幻想的な世界を浮かび上がらせてくれる。 |
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1993年 7月 作曲
黄昏の浜辺、行き交う小舟
紅の夕陽が 水面(みなも)にきらめく
恋人達の語らいが 波間に溶け込んで行く
いつしか夕闇が立ち籠めた海原に 星々のイルミネーション
夢のような瞬間(ひととき) |
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1993年 2月 作曲
流れるリズム、情熱のメロディに見え隠れする揺れる思いビートの利いた音色に不思議な霊感が宿っている。
純白のハートに染みいるEMOTION …… それは、ときめきの心。 |
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この曲は、1712年に、L'Estro Armonico(調和の霊感)という標題をもって発表されたところの作品3番の協奏曲集の第6曲であり、ヴィヴァルディの多くの協奏曲の中で、最も有名であり、最も多くの人々に親しまれている作品である。ヴィヴァルディらしい曲想、美しい旋律と簡潔で要領を得た対位法とによって構成されたこの名曲は、今日、少年バイオリニストたちの必須曲目となっている。
独奏バイオリンに対して弦楽合奏3部(バイオリン・ビオラ・チェロ)の原曲を、箏のアンサンブル曲としてアレンジしてみた。ヴィヴァルディの美しい旋律とハーモニーに箏の音色が新しい魅力を加えてくれると思う。 |
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1994年 5月 作曲 尾崎宗昌 委嘱
異国情緒あふれる港の風景、夜風に木々がなびいている。海上遠く響き、消えゆく汽笛の声。そして、その遥か彼方で、星々は生まれているのだろう。浜辺にたたずみ、ひとり夜空を眺めていると、様々な幻想が浮かんでは消えてゆく。
あたりには潮騒が、恋人達のささやきの様に歌っている。風はあくまで爽やかに潮の香りを運んでくれる。異国の夜、私はひとり、異邦人たちの魂の歌を聴いているのだ。 |
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1993年 8月 作曲 早川恵子 委嘱
この曲は『琴姫(ことひめ)隊』というネーミングの海辺の街に住む、子供達のグループのために書いたもので、曲名もそれにちなんで付けられています。
旅先で彼女達に出会ったのですが、その純粋な眼差しと、素朴なあたたかい笑顔を見ていたら、ふと琉球の旋律が浮かんできたのです。
ちょっとおどけたコケティッシュな前半、自由なテンポの中間部を経て、後半は沖縄独特のはずんだ軽快なリズムで盛り上がります。
最初は、箏・17絃の三重奏として書きましたが、その後、尺八・三絃を加え、より華やかにまとめてみました。 |
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1995年 3月 作曲
この曲は一九九五年『さくらジャズフェスティバル』のためにアレンジされたものです。他の楽器とのセッションを想定していたので、ソロ部は、和楽器が引き立つように、和楽器らしさを存分に引き出し、合奏部は、パーカッション等が入って効果があるように、リズミカルで迫力ある音作りを考えてみました。
初心者が加わった大合奏も出来るように、T箏は、弾きやすく書かれており、和楽器のみの合奏はもちろんのこと、他の楽器ともセッションも楽しめるのではないかと思います。 |
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